☆「ビタミンB12」の役割と欠乏症

今回は、「ビタミンB12」の話題です。

 

ビタミンB12は、動物性食品(肉・魚・卵・牛乳など)だけに多く含まれ、植物には含まれていません。

 

これまで、ビタミンB群についてお話ししています。
B1、B2、B6・・・ときて、今日は、ビタミンB12についてです。 🙂

 

ビタミンB12ってあまり聞いたことがないのではないですか?

 

単品ダイエットや菜食主義のあなた!!
もしかしたら・・・・不足して、たいへんなことになっているかも??

さて、まずはビタミンB12の発見についてお話します。

1929年、米国のキャッスルらによって、悪性貧血には、牛乳に含まれる「外因子」と胃液に含まれる「内因子」が結合し、、吸収されることで治る事が発表されました。

1948年には米国のフォルカースらにより、結晶が分離され「ビタミンB12」と命名されました。

 

ビタミンB12とは? 

ビタミンB12は、コバルトを含む水溶性ビタミンで、化学名は コバラミンといいます。
水に溶けると透明なピンク色を呈するので、「赤いビタミン」とも呼ばれます。

眼精疲労の目薬が赤い色をしているのはビタミンB12を配合しているからです。

水溶性ビタミンの中で唯一、体に貯えられます。
また、弱酸性で安定し、強酸性、アルカリ性、光で分解されます。

動物性食品に含まれていますが、植物には含まれていません。

 

ビタミンB12は、悪性貧血を防ぐ「赤いビタミン」と言われています。
主な働きは、赤血球の形成に役立ち、貧血に効果があります。

遺伝子を構成する核酸の合成に関わっているので、「葉酸」とはたらきあって、脊髄で赤血球を作る働きを助ける作用があります。

「葉酸」とともに「造血のビタミン」とも呼ばれています。

 

ビタミンB12は、細胞の生成に関与しています。

血液だけでなく免疫細胞、皮膚細胞、内臓の細胞など、あらゆる細胞の生成にも関係しています。

免疫力を増加させ、内臓器官の働きも正常化するほか、子供の体の成長や食欲増進への効果も報告されています。

 

またビタミンB12は、神経の機能維持に関与し、肩こり・腰痛の緩和に役立ちます。
神経内細胞の脂質膜の合成にも関与していて、傷ついた末梢神経の回復に効果があり、腰痛や肩こり、手足のしびれ、変形関節症、神経痛を改善するのです。

さらに、中枢神経や脳への作用も認められていて、眼精疲労や不眠症、時差ボケにも効果を発揮します。

男性の不妊、フケにも効果があるそうですよ!

 

ビタミンB12が欠乏する場合、いったいどんな症状が現れるのでしょうか?

ビタミンB12はよほどの偏食をしない限り、不足は起こりません。

動物性食品(肉・魚・卵・牛乳など)だけに多く含まれるので、極端な菜食主義の方は不足しないよう注意してください。

 

胃の幽門腺から分泌される内因子と複合体を作り腸から吸収されますが、老人はこの内因子を十分に作ることが出来ずに不足がちになります。

胃を切除した場合や、萎縮性胃炎、胃がんなどでも不足が起こります。

腸粘膜の病変や、腸内細菌の影響、腸内の寄生虫によっても欠乏が起こることがあります。

 

ビタミンB12が欠乏するとどうなるのでしょうか?

造血が上手くいかず、赤血球が減ったり、異常に巨大な赤血球が出来て、悪性貧血になります。

昔は治りにくかったので悪性と呼ばれてました。今は名前だけ残ってます。
現在では不足している葉酸やビタミンB12を補給すれば良くなりますのでけっして悪性の病気ではありません。

 

さて、ここで悪性貧血についてお話しておきますね。

神経の機能障害が起こります。

痛みや無感覚、触覚や痛覚の異常、耳鳴り、ひどくなると混迷や妄想まで起きます。
特に眼の神経系の障害を起こすことがあります。

このような症状が出てしまうと、改善が難しいので予防が大切です。

 

次は、ビタミンB12の摂取についてです。

1日成人栄養所要量   男女共  2.4μgです。
上限摂取量は特に定められてません。

妊婦・授乳婦は0.2μgを追加しましょう!
子どもの発育に大きな影響があります。

 

ビタミンB12を多く含む食品は…

肉、レバー、魚、貝類、乳製品などの動物性食品に多く、植物性食品にはほとんど含まれてません。

 

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