今回の話題は「サツマイモは女性の味方?!」というお話です。 😀
サツマイモには2つの顔(穀物と野菜)があり、栄養的にも優れています。
サツマイモの原産地は、南メキシコや中央アメリカであるとされています。
コロンブスが1498年にアメリカ大陸を発見したとき、
サツマイモをスペインに持ち帰りイザベラ女王に献上したという
有名な話しがあります。
しかし、ヨーロッパでは洋食に不向きだったのであまり重要視されませんでした。
その後、アジアやアフリカに伝わり、
今では世界中の生産の約9割がアジアで作られています。 💡
日本へは慶長10年(1605)に琉球の野国総官が
中国福建省から持ち帰ったのが最初です。
そして、琉球から種子島に送られ、薩摩(今の鹿児島)に伝えられました。
サツマイモには2つの顔(穀物と野菜)があり、栄養的にも優れています。
穀物としては、
焼き芋の100g当たりのエネルギーは148kcalで米と全く同じです。
(ジャガイモは約半分)
ビタミンB1、B2、ナイアシンなどのB群及びビタミンEは『玄米』に匹敵しています。
炭水化物の代謝を助けるビタミンB1の損失は焼いても81%が残ります。
サツマイモの微量栄養素は白米よりはるかに豊富なため、
サツマイモは日本人の危機を何度も救ってくれました。
江戸時代、享保の大凶作(1735年)のとき、徳川八代将軍吉宗は、
蘭学者青木昆陽に命じ、薩摩から取り寄せた種いもを栽培させて広めました。
天明の大飢饉には、サツマイモが多くの人の命を救ったのです。 💡
また、第二次世界大戦の食糧難時代にも、
「イモめし」「イモがゆ」など、お米の代用食として
多くの人々の飢えをしのぐのに役立ちました。
野菜としては、
まずビタミンCがたっぷり含まれていること。
イモ類の中では最も多く、その量はミカンに迫るほどです。(100g中30mg)
しかも、ビタミンCがデンプン質に包まれているので、
ジャガイモと同様、加熱による損失が少ないのが特徴です。
10分間ゆでた場合でも91%、油いためでも93%のビタミンCが残ります。
蒸し加熱による損失も少ないのですが、最も少ないのは電子レンジ加熱です。
焼き芋は、甘みは増しますが、ビタミンCの損失は大きくなります(64%残存)。
ただしこの数字は皮をむいたサツマイモで調べた数値なので、
皮つきのまま焼き芋にした場合はもっとビタミンCは残ります。
ミネラルのカリウムが多く、血圧を正常に保つ働きがあります。
黄肉種のサツマイモにはβーカロチンが多く、緑黄色野菜の機能もあります。
そのほかビタミンEも豊富で、抗酸化作用があり、体内の活性酸素を減らします。 💡
そしてもうひとつ、忘れてならないのは食物繊維です。
セルロースと呼ばれる食物繊維が、芋類のなかでも一番多く含まれています。
セルロースは体内に入ってから腸を適度に刺激し、便通を促します。
また、サツマイモを切ったときに出るヤラピンという白い汁にも
便をやわらかくする働きがあります。
しかもたくさん食べても、下痢になることはありません。
便通を整え、美しい肌を作り、さらには大腸がんの予防にも効果的です。
こうしたサツマイモの特徴を最大限に生かすためには、
長く水にさらしたり、細かく切ったりしないこと。
ビタミンCは熱には強いのですが、空気や水には弱いのです。
皮をむかずに丸ごと加熱するのが一番です。
また、食物繊維を上手にとる加熱法は焼くのがベスト。
つまり、女性の好きな焼き芋は栄養的に大変優れたメニューなのですね。
なぜ金時芋というのか?
金時とは平安時代の武将「坂田公時」(さかたきんとき)のことで、
幼名はよくご存知の「金太郎」です。 🙂
金太郎は相模の国、足柄山(あしがらやま)の山姥(やまうば)の子で、
全身赤くて肥満体。怪力の持ち主でした。
そこから赤いものの代名詞を「金時」というようになり、
真っ赤なサツマイモは金時芋、赤いインゲン豆を金時豆、
美しい赤色の鯛を金時鯛というようになりました。
サツマイモは別名を「十三里」(じゅうさんり)ともいいます。
寛政(1789~1801)のころ、江戸に『八里半』の行燈をかかげた
焼芋屋が現れました。
意味は「栗」(九里)の味に近いから。「八里半」と名付けたのです。
すると、ライバルの焼芋屋がそれに負けじと。。。
『栗より(九里四里)うまい』(9+4=13)で、
『十三里』の行燈を出したそうです。 😯
それからサツマイモのことを「栗よりうまい十三里(じゅうさんり)」と
いうようになったのだそうですよ。
もうすぐ、サツマイモの苗が販売される時期です。
友人宅ではマンションの屋上でサツマイモ作りを楽しんでいました。
今年の家庭菜園に、あなたもサツマイモはどうですか?
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