今回は、中日新聞ほろほろ通信より抜粋してご紹介します。
心温まるお話です。 🙂
忘れられないりんごの思い出。
道路工事の会社に勤める石川さんには、忘れられない仕事がある。
十年程前、下水管埋設工事の現場監督をした時のことだ。
幅が2mと狭い道路に深い穴を掘らなければならず、頭を抱えた。
両側は民家が並んでいる。相当の振動が予想された。
振動の少ない小型の機械の手配に走り、近隣の住民に説明に廻った。
ところが、やはり苦情が相次いだ。ガラス窓が割れたり
建物が傾いたりと迷惑をかけた。
一軒一軒修繕工事を行い、最も被害を出したお宅は3か月もかかった。
怒られても当然だったが、その家の主人は何も言わず
工事完了時の印鑑を押してくれた。
それから半年たったある日、その方から今から来られないかと電話。
追加の修理かと恐る恐る飛んでいくと玄関先で、りんご一箱を渡された。
「田舎から毎年送ってくるんだ。大変だったな、ありがとう。」
石川さんは涙をこらえるのに精一杯だったという。
以上です。
最近、やたらクレームを言う人が増えてきたと思います。
そんな中でこれはいいお話ですね。 😉
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