☆本のご紹介です。『丸亀製麺はなぜNo.1になれたのか?』小野正誉・著 祥伝社

今回は本のご紹介です。 💡

『丸亀製麺はなぜNo.1になれたのか?』小野正誉・著 祥伝社

 

今回ご紹介する一冊は、年商900億円、国内外に1000店舗、うどん業界で
ダントツ1位の「丸亀製麺」の経営の秘密を、経営元である
トリドールホールディングスの経営企画本部、社長秘書、IR担当の
小野正誉さんがまとめた一冊です。

 

もともと外食業界出身、創業者でトップの粟田貫也社長の秘書を2014年から
務めているという著者だけに、客観的な分析が光ります。

 

うどん業界には、300店舗の壁があるようで、かつて人気を博した
山田うどんや杵屋はおおむね300店舗以内、現在2位の
はなまるうどんも約480店舗です。

 

実は、丸亀製麺は、うどん業界の圧倒的なガリバー企業なのです。 🙂

 

この「壁」をやすやすと超えて行った経営の秘訣とは何なのか、
本書には商品開発からマーケティング、店舗開発、マネジメントまで
あらゆる視点から分析が試みられています。

 

手間隙かけて作るクオリティ、顧客志向の考え方、若者の活用、
中高年の活用、意外性を重視する経営…。

さすがIR担当です。

 

あまりにも魅力的な企業に見えてきて、思わずうどんが食べたくなってしまいました。
(ご丁寧に、「釜揚げうどん(並)」の試食券までオビについています。2020年8月31日まで有効)

 

さっそく、内容のポイントをチェックして行きましょう! 🙂

———————————————–

奇をてらったことをするとマネされる。

大衆性、普遍性、小商圏対応といった王道の中で、差別化を図る道、
筋を見つけるのが、長く売れ続ける秘訣。

丸亀製麺は、1号店からオープンキッチンでライブ感をつくりだしています。

安易な値下げはリスクが高いのですが、月に一度、看板メニューを
割引する方法はいい宣伝効果を生んでいます。

「他社が面倒だと思ってやらないこと」「他社が捨てた方法」を
拾い上げて実践。

丸亀製麺では、パートナーさんたちの体温を毎日チェックしています。
お店に体温計が置いてあり、出社したらまず体温を測ることに
なっています。
もし平熱より体温が高かったら、保菌している可能性もあるので
お店には出られません。
その体温をiPadに入力して、管理しています。

「らしくない」ワイキキ店が世界最高の売上に。

ハワイは暑いから、ざるうどんのような冷たいメニューが圧倒的に
売れるだろうと思っていたら、人気があるのは温かいうどんでした。
1位は「肉うどん」、2位は「カレーうどん」で日本にもある温かいメニューです。
3位の「ガーリックチキン サラダうどん」はワイキキ店オリジナルの冷たいうどんで、たっぷりのサラダとにんにくを効かせた唐揚げがうどんに載っています。
天ぷらは日本以上に大人気で、
天ぷらだけを頼むお客様もいらっしゃいます。
天ぷらは高級店でしか味わえないと思われている中、非常にリーズナブルな
価格で提供しているため抜群の人気を誇っています。

手を挙げた人にチャンスを与える。

リーダーは孤独でも、一緒に働く仲間を孤独にしてはいけない。

海外進出を決めたら、とにかくまず3店舗オープン。

海外では既に述べた通り判断の基準が異なります。
何が求められているかという基準で判断する。
その柔軟性こそが正しい道を切り拓いていける秘訣。

内食、中食、外食がボーダレスに戦う時代。

———————————————–

いろいろと学びになりましたが、大衆性、普遍性、小商圏対応とった王道の中で
差別化を図る、という「長く売れ続ける秘訣」は、
あらゆるビジネスに通じるものがあると思いました。

IR担当が書いているので、当然宣伝目的なわけですが、まったく
いやらしさを感じない上、思わずファンになりました。

外食産業の方はもちろん、商品開発、マーケティング、マネジメント分野で
ヒントが欲しい人には、役立つ一冊だと思います。

ぜひ読んでみてください。

 

もう一つのブログはこちら!
↓↓↓
鍼灸マッサージ師のための開業成功マニュアル
「あはき」の開業でもビジネス感覚を!

※「あはき」とは、あんま、マッサージ、指圧師・はり師・きゅう師のことです。

ブログを更新しました
↓↓↓
☆肩関節周囲炎(五十肩)4.肩関節の運動学(2)

コメントを残す