☆簡単医学知識:「あ」行5・「か」行1

①黄疸「おうだん」 💡
黄疸とは血液中のビリルビンという物質が増加して、皮膚や粘膜などが黄色になる状態です。
溶血(赤血球が壊れる事)などによってビリルビンが大量に作られた場合、肝臓機能が
悪くビリルビンを正常に処理できない場合、ビリルビンを元に作られた胆汁が正常に流れない場合に黄疸が起こってきます。

②過換気症候群 💡
過換気症候群は、息苦しさと不安感を中心とする症候群です。
過換気(過呼吸)になると体内の二酸化炭素が体から過剰に排出されてしまい、体がアルカリ性に傾きます。そうなると、手指のしびれや口の周りのしびれが出てきます。
しびれが出てくると余計に不安になり、呼吸の頻回が増えて息苦しさが増強します。
過呼吸と不安が連動し悪循環となります。
自分の吐いた二酸化炭素を紙袋などで再吸入するペーパーバッグ法で治療をします。

③風邪薬 💡
風邪薬は咳や鼻水などを軽くする成分が入っている薬です。
通常は3~4日間内服をします。
これ以上風邪が長引く場合は、肺炎などの別の合併症が発生していたり、他の病気の可能性があったり、療養状況が思わしくなかったりする事が多いので同じ薬を1週間も続けて飲む事は好ましくありません。

④肩こり 💡
よく見られる肩こりは、後ろ首から両肩にかけて張るような感じです。
疲労が原因で筋肉の緊張が強くて固くなっている状態です。
この肩こりには鍼治療、ストレッチ体操などが有効です。
腕や手がしびれる肩こりや、事故の後の肩こりは、その他の病気が隠れていることがあり注意が必要です。

⑤家庭血圧 💡
最近、家庭用の簡易血圧計が普及しています。
臨床の場でも家庭で測定する血圧の有用性が確認されています。
家庭血圧計は、上腕にカフ(空気を注入する袋)を巻くタイプが正確です。
購入する場合はこのタイプをお勧めします。
最近はもっと簡単に測定できるものもあります。
測定する時間は、朝晩2回の測定が一般的です。
朝は、起床後1時間以内・排尿後・1~2分の安静座位・服薬前・朝食前です。
夜は入浴や飲酒などで条件の統一がむずかしいので、就寝前の測定が良いでしょう。

⑥過敏性腸症候群 💡
ストレスが原因で下痢や便秘を繰り返す症候群です。
腹痛または腹部の不快感や排便の回数が変わったり便の形が下痢や硬便に
変わったりします。
過敏性腸症候群では、腹痛などの症状は排便で軽快する特徴があります。
診断上で大切なのは、その他の大腸の病気や代謝の異常がないことが大前提になります。

⑦花粉症 💡
3月はスギの花粉の量が多く、4月になるとヒノキの花粉が多くなってきます。
スギの花粉にアレルギーを持っている人の7割はヒノキでもアレルギー反応が
起こるといわれていて、長めに治療が必要な人もいます。
症状を軽くするには体に入る花粉の量をいかに少なく出来るかがポイントとなります。
花粉症用のマスクは花粉の吸入量を8~9割カットできるので有用です。
現在は、舌下免疫療法などよい薬が出ています。

⑧カルシウム 💡
カルシウムを多く含む食品は大きく分けて4種類です。
1つ目が乳製品、2つ目が骨のまま食べる小魚類、3つ目が海草、キャベツ、
ブロッコリーなどの野菜類、4つ目が大豆製品です。
これらの4つの食品をうまく食生活の中で取ることが大切です。

⑨過労死 💡
過労死とは、長時間労働などの過重な労働が原因で、脳内出血、あるいは心筋梗塞などの脳・心臓疾患を発症した場合を過労死と呼んでいます。
死亡した場合に限るものではありません。
実際に過労死と認定されるのは、労働が特に過重であったため、血管病変がその
自然経過を越えて著しく悪化して、脳や心臓疾患が発症したものとされています。

⑩環境ホルモン 💡
環境ホルモンとは、正式には外因性内分泌攪乱化学物質(がいいんせい・ないぶんぴ・
かくらん・かがく・ぶっしつ)と言います。
OECDやWHO、EU諸国の研究者が1996年に作った定義によると「内分泌系に作用し、内分泌系が変化を起こすことによって、最終的にその個体、あるいは次世代に対して健康障害を引き起こすもの」とされています。

⑪肝硬変 💡
日本における肝硬変の原因で最も多いのはウイルスです。
B型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスです。このうちでもC型肝炎ウイルスによるものが多くなっています。
C型肝炎に感染して20~30年くらいすると肝硬変に進展すると言われています。
最近はアルコール性肝硬変も増えてきました。

⑫関節リウマチ 💡
関節リウマチは、全身の関節に炎症が起こり、関節が腫れて痛みます。
左右対称に起こることが多いのが特徴です。
病気が進むと関節が破壊されて、関節の変形が起こってきます。
また、関節だけでなく、肺や血管にも炎症が起こる事があります。
朝起きたときに、左右対象に複数の関節がこわばった感じがするのもこの病気の
特徴です。
関節リウマチの原因は分かっていません。
ただ、自己免疫疾患が大きく関与しています。
現在では、薬物療法が進歩し、悪化することが少なくなってきました。

⑬漢方薬 💡
漢方薬は西洋薬に比べて使い方が難しいのです。
同じ病名や同じ症状でも、色々な処方があるのが漢方処方です。
西洋医学の場合は、その診断に基づき薬を選択します。
しかし東洋医学では、その人の体の状態によって効く漢方が違います。
脈の強さやお腹の状態、体が充実しているかなどの判断が漢方薬の処方にはまず
必要だからです。

 

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