☆簡単医学知識:「さ」行1

①シェーグレン症候群 💡
唾液腺や涙腺などの外分泌腺組織に慢性の炎症が起こる疾患です。
女性に多く、自己抗体が見られます。
関節リウマチや全身性エリテマトーデスに合併することもあります。
症状は涙と唾液が出にくくなります。
目の異物感、充血、目の不快感や、口渇感、パンなどが食べにくい、舌の痛み、虫歯の増加などが見られます。

②色覚 💡
色覚は色の識別能です。
網膜にある視細胞は、錐体(すいたい)細胞と、かん体細胞とで出来ています。
錐体細胞には赤、緑、青の光の三原色に反応する部分があり、この識別能力の事を「色覚」といいます。
ちなみに光の強弱(光覚)を察知するのはもう一つの視細胞、かん体細胞です。

③子宮癌(がん) 💡
細胞診による集団検診の普及に伴って、子宮癌による死亡数は減少傾向にあります。
これは癌の前段階で発見され治療されるようになったことが原因です。
子宮癌には、子宮頸癌(しきゅうけいがん)と子宮体癌(しきゅうたいがん)に
分けられます。
子宮はナスの様な形をしていますが、子宮頸癌とはナスのへたの部分に出来た癌、子宮体癌は、ナスの実の部分に出来た癌と考えれば良いでしょう。

④脂肪肝 💡
脂肪肝とは、肝臓の細胞に多量の脂肪が貯まった状態です。
ガチョウを強制肥育(大量の餌をあたえる飼育法)で育てて太らせた肝臓のフォアグラに似ています。
脂肪肝の原因は、肥満、糖尿病、アルコール、薬剤(副腎皮質ステロイド)などです。
GOT、GPTの異常などの肝機能障害が見られます。
※現在は他の名称を使うことが多いです。
脂肪肝はほとんどが無症状です。

⑤視野 💡
視野とは、片目の眼球(目の玉)を動かさずに見える範囲です。
中心では鮮明ですが周囲に行くにつれてぼやけてきます。
一点を見つめて仕事をしていても、周囲の状況を察知できるのは視野の広さが
あるからです。
正常では、片目の視野は水平方向に約180度弱、垂直方向に約150度、
楕円状に広がっています。

⑥重症急性呼吸器症候群(SARS) 💡
病原体は「SARSコロナウイルス」と名付けられました。
SARSの主な症状は、38℃以上の高熱、痰を伴わない咳、息切れと呼吸困難、頭痛、筋肉のこわばり、食欲不振、全身倦怠感、意識混濁、発疹、下痢などです。
潜伏期は2~7日間と考えられています。
38℃以上の高熱と咳、呼吸困難が見られ、発症前10日の間にSARSの疑いのある人と密接に接触した人や、伝播確認地域への旅行歴がある人、または伝播確認地域に居住していた人はSARSの疑いありと考えられています。

⑦食中毒 💡
食中毒は7月から10月に集中します。
細菌性食中毒の原因菌のほとんどは、サルモネラ、腸炎ビブリオ、カンピロバクター、腸管出血性大腸菌の4種類です。
下痢、腹痛、発熱、嘔吐などの症状がみられます。
治療法では下痢止めは使わないことがほとんどです。
下痢は体から菌など有害成分を排出するための生理反応だからです。

⑧褥瘡「じょくそう」 💡
褥瘡とは「とこずれ」の事です。
長期臥床している栄養状態が不良な高齢者に発生する皮膚の潰瘍です。
体重のかかる腰や大腿骨の付け根、臀部、かかとに発生する事が多い様です。
自分の体重による圧迫で皮膚の血流が悪くなる事が原因ですが、その他に皮膚の摩擦や便や尿による汚れなどがきっかけになります。
高齢化社会を迎えて、寝たきり状態から発生する褥瘡の予防が大切になっています。

⑨食物繊維 💡
食物繊維とは、ヒトの体にある消化酵素で消化されない成分のことで、芋やごぼうなどの野菜やわかめなどの海草の主成分です。
食物繊維の効能は、脂質の吸収を抑える、コレステロールを下げる、満腹感が
得られる事です。
摂取する目安は1000キロカロリー当たり10グラムですので、
20~25グラム程度の食物繊維が必要と言われています。

⑩ショック 💡
医学上の『ショック』とは、血液の循環がうまくいかなくなって、体の細胞が酸素不足になっている状態の事です。
この状態を放置しておくと、体内の細胞の働きが悪くなり、臓器の障害が起こって
死亡するという経過をとります。

⑪視力 💡
視力とは形や存在を識別できる能力の事で、隣り合う2つの物を2つとして見分けられる能力を測定します。
ランドルト環(英字のCの形をしたもの)の向きを見分ける検査で測定します。
Cの外側の直径が7.5mm、Cの字の太さが1.5mm、Cの切れ目が1.5mmのランドルト環を5m離れたところから切れ目の向き識別できる視力が1.0です。

⑫心筋梗塞 💡
心臓は、血液を全身に送り出すためのポンプの役目をしています。
ポンプを動かしている筋肉のことを心筋(しんきん)と言います。
筋肉を動かすには、栄養と酸素が必要です。
栄養と酸素を運ぶ血管を冠動脈(かんどうみゃく)と言います。
この冠動脈が動脈硬化で狭くなり、血栓で詰まってしまうのが心筋梗塞です。
梗塞とは、血管が詰まるという意味です。

⑬心電図 💡
心電図は心臓の電気活動を体表面から測定する検査です。
不整脈や心臓肥大、心筋虚血(心臓の冠動脈が狭くなる状態)、心臓の電気の伝導障害などがわかります。
体にコードをたくさん付ける事で、一回の検査で12個の心電図が記録できます。
12個の心電図の波形を読むと心臓のどの部位が障害されているかが推察できるのです。

 

もう一つのブログはこちら!
↓↓↓
鍼灸マッサージ師のための開業成功マニュアル
「あはき」の開業でもビジネス感覚を!

※「あはき」とは、あんま、マッサージ、指圧師・はり師・きゅう師のことです。

ブログを更新しました
↓↓↓
☆リウマチ 定義・診断と検査・治療・・合併症

コメントを残す