☆簡単医学知識:「は」行2

①鼻出血 💡
鼻腔は毛細血管や粘液を分泌する粘膜が豊富な場所です。粘膜や毛細血管が傷つくと出血が起こります。
鼻出血の時は、腰掛けて少しうつむいた姿勢になり、脱脂綿などを少し湿らせて、鼻の穴に押し込み、上から小鼻を押さえます。
普通の鼻血ならば、5~10分も圧迫すれば止まります。
脱脂綿を何度も抜いたり、入れたりするのは逆効果です。
後ろ首を叩くのは効果がありません。

②風疹 💡
風疹は、麻疹よりも症状が軽いのが特徴です。
咳や喉の痛み・微熱から始まる事がありますが、麻疹ほど症状は強くありません。
潜伏期は約2週間です。
学童に多く時に成人にもみられます。
風疹患者からの飛沫感染により発症しますが、不顕性感染(ふけんせいかんせん)といって、感染しても発病しない事もあります。
妊娠初期に妊婦が感染すると、胎児に先天性風疹症候群が起こる事があるので注意が必要です。
先天性風疹症候群で多いのは、新生児の白内障・心疾患・難聴です。

③プリオン病 💡
プリオン病とは、ヒトおよび動物における神経変性疾患で、プリオン蛋白が原因です。
細胞の中の正常プリオンは感染性も病原性も持ちませんが、何らかの原因で
正常プリオンが異常な立体構造になると、これを鋳型として正常プリオンが
異常プリオンに変わっていってしまい、細胞内に異常プリオンが蓄積します。
狂牛病やクロイツフェルト・ヤコブ病がプリオン病に属します。

④ヘリコバクターピロリ菌 💡
ヘリコバクターピロリ菌(以下Hp菌)は胃潰瘍や十二指腸潰瘍起こす菌です。
Hp除菌治療の適応疾患としては、Hp陽性の胃潰瘍・十二指腸潰瘍はすべて除菌治療の適応となっています。(保険で除菌可能です)
Hp除菌は2種類の抗生物質と胃酸の分泌を抑える薬を1週間使用します。
除菌成功率は約9割です。

⑤片頭痛 💡
片頭痛とは片側に出現するか、両側に出現するとしても強さに左右差がある
ズキズキする頭痛です。
頭痛は数日~数週間の間隔をおいて発作的にみられますが、長くても2~3日で
一旦治まります。
頭痛に伴い、吐き気やおう吐、音や光に対して敏感になることもあります。

⑥便秘 💡
便秘には大きく分けて、弛緩(しかん)性便秘とけいれん性便秘があります。
弛緩性便秘は腸の動きが弱くて便を肛門へ押し出す力が乏しい状態です。
便秘の多くはこのタイプです。
一方、けいれん性便秘は自律神経のアンバランスによって、腸が動きすぎて、
空回りしてしまって、便が先に進まない状態です。
若い人に時々見られる便秘です。

 

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