☆本のご紹介です。『天才を殺す凡人』北野唯我・著 日本経済新聞出版社

今回は本のご紹介です。 🙂

 

♪『天才を殺す凡人』北野唯我・著 日本経済新聞出版社♪

 

今回ご紹介させていただきます一冊は、ベストセラー『転職の思考法』の著者、
北野唯我さんが書く、ストーリー形式の自己啓発書です。 🙂

 

急に業績が悪化して窮地に追い込まれたカリスマ女社長にして
テクノロジー系アーティストの上納アンナ。
そして彼女に憧れて入社した「凡人」の広報担当・青野。

 

何とかアンナを救おうと、もがく青野の前に、「関西弁に微妙に東北弁が混じった」
秋田犬・ケンが現れる、というどこかで聞いたような設定ですが(笑)、
内容は秀逸です。

 

「天才」「秀才」「凡人」の違いと、その違いが生み出す組織の力学…。
今まで誰もが漠然と感じていた組織の非条理を、極めて明快に説明し、
解決策を示した、興味深い論考です。

 

なぜ、天才が凡人に殺されるのか、なぜ組織はイノベーションを起こせなくなるのか、どうすれば「秀才」や「凡人」が自分の才能を
活かし、成功できるのか。

 

小説ながら、現実の組織やキャリアの問題解決に効く、有用な一冊です。 🙂

 

読者が天才であれ、秀才であれ、凡人であれ、本書はこれからの
キャリア開発に大いに役立つでしょう。

 

現在、3万部を突破したようですが、まだまだ売れていい内容です。

 

さっそく、ポイントを見て行きましょう。

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「ええか、組織には天才が率いる時代がある。だども、その時代が
終われば、次は秀才が率いる時代が来る。
そのとき、組織は凡人が天才を管理する時代に突入する。
そして、天才は死んで『イノベーション』を起こせなくなる。
こういう構造なんや(略)。」

 

「多数決は「天才を殺すナイフ。」

 

「たとえるならそれはアートのようなものや。
すべての偉大なビジネスは『作って→拡大させ→金にする』というプロセスに
乗るんやけど、それぞれに適したKPIは異なる。
そのうち、『拡大』と『金にする』のフェーズのKPIは、わかりやすい。」

 

「本来、企業は破壊的なイノベーションを起こすには『反発の量(と強さ)』を
KPIに置くべきやが、これは普通できへん。
なぜなら、大企業は『多くの凡人(=普通の人)によって
支えられているビジネス』やから(略)。」

 

「天才は二度殺される。
一度は成果を出す前に。もう一度は成果を出した後に。」

 

「だからな、アートとサイエンスは『同じ土俵で戦わせてはいけない』んや。
具体的には、どちらがいいか? という軸でぶつけたらあかん。
サイエンスが100%勝ってしまうからな。」

「じゃあどうすればいいんですか?」
「もっと重要な問いである、『その目的を達成するために、アートが果たすべき領域と、サイエンスが果たすべき領域はどこなのか?』の仕訳なんや(略)。」

「これこそがまさに『共感性』の危うさなんや。
つまり、共感性とは往々にして『物語のどこを切り取るか』によって決まる。
だから共感性だけを軸にして経営の意思決定をすると『間違う』。
だって『浅い』からな。」

 

「あのな、大人はな、『飽きる』ことに対して、たくさんの対抗策を持っている。
遊び、趣味、金、恋愛とかな。
でもな、ちゃうんや、天才が求めているのはそんなんちゃう。
これまでの世界に飽きているし、そこに『改善できる余白』しか見えない。
だから、指摘するし、作るんや。
彼らが求めるのは、常に飽きを満たしてくれるような、心が燃えたぎるような
『余白』なんや。」

 

「なぜ犬かだって?仕方ないだろ。
人生は配られたカードで勝負するしかないのさ。」

 

「ええ質問やな。凡人が『最強の実行者』を巻き込む方法がある。
それはな、キラークエスチョン、『あなたならどうしますか?』と
聞くことや。」

 

「秀才がコンプレックスを乗り越えているかどうか。
これにつきる。
つまり、コンプレックスを乗り越えた秀才は、天才の右腕として偉大な何かを
成し遂げる参謀になる(略)。」

 

「(略)超一流の人は必ずと言っていいほど、自分にとっての『ベストな武器』を持っている。」

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もっとストーリー形式を伺わせるタイトルだと売りやすかったと思いますが、
内容は素晴らしい。

組織の中の処世術など、テクニック論的なものもあるので、有用性も抜群です。

公開まもなく30万PVを超えた人気ブログ「凡人が、天才を殺すことがある理由。」が元になった小説だそうですが、人気の理由がよくわかる面白さです。

これはぜひ、読んでみてください。

 

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