今回は本のご紹介です。

 

♪『心に折り合いをつけてうまいことやる習慣』中村恒子・著
奥田弘美・聞き書き すばる舎♪

 

今回ご紹介する一冊は、たびたびベストセラーランキングに入ってくる、
気になる一冊です。

キャリア70年、89歳にしてフルタイムの精神科医を続ける中村恒子さんが、
心をラクにしてくれる考え方を提示した、自己啓発書です。

ビジネス系の自己啓発書は、どうしても大きなビジョンを持って、
努力・工夫して、というふうになりがちですが、本書はそれとはまったく逆です。

<「お金のために働く」でええやない>
<仕事が好きじゃなくてもまったく問題ない>
<「幸せでなければいけない」と、思わないほうが幸せ>

など、拍子抜けしそうな考え方が書かれており、確かに心がラクになります。

成功した起業家に共通するのは、「いい加減」であり、
「切り替えのはやさ」です。

竹は大きく根を張って、しなやかに変化を吸収するものですが、
本書を読めば、人間もしなやかに生きられるのだということがよくわかります。

 

さっそく、内容をチェックして行きましょう。

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お金の額は関係ありません。
自分や家族が生活できているんなら、それで十分。
人はそうやって生きてきたんです。

 

昔から「大志を抱け」とよく言われるけど、あまり立派な志や
高すぎる目標ばかり持ちすぎると、未来のことや成果にばかり気が
とらわれてしまいます。
すると、目の前のことに打ち込めなかったり、迷いが生じてしまうんやないでしょうか。

 

必要以上に気を張らないで、「ちょっと目の前の人のお役に立てればいいかなあ」
ぐらいの気持ちで仕事をしてみるのはどうでしょう。
ご飯が食べられて、そこそこの生活さえできたら上出来。
さらに、自分の仕事で目の前の人が喜んでくれたらもうけもんです。
そんな心持ちが、長い人生を送っていくには大切なんやないでしょうか。

 

どんな仕事であれ、働けるうちは何歳になっても続けたほうがええでしょうな。
時間が余ると、人間ろくなことを考えませんのや。

 

過労死なんかとんでもない。
会社なんていうのは、「他人がつくった金儲けの箱」にすぎません。
その小さな箱に、自分の大切な命や家族の幸せをかけすぎたらあかん。
自分で「逃げる」って決めるんやったら、自信を持って逃げたらいいんです。

 

「幸せでなければいけない」と、思わないほうが幸せ。
余計な荷物は、おろしていく。

 

人を変えることにエネルギーを使わない。
「自分がどうしたら快適に過ごせるか」にエネルギーを使う。

 

どこまで行ったって、人は一人なんです
仲がいい人が常に自分を助けてくれるとは思わんことです。
いい距離感とあきらめが必要ですわ。
そもそも、人間関係は「水物」。
ほんのちょっとしたことでひっついたり離れたりするもんです。
人間は己の利のあるほうへすぐ流れるし、時間や距離が離れて会わなくなると、
縁もどんどん薄くなる。
それが人間関係というものです。

 

情っていうのは、一見いいもののように見えますけど、それは見方を変えると
他人さんへの執着であって、こちらの身勝手さの証でもあるんですわ。

 

与えられることをあたりまえだと考えてはいけない。
もらったものに感謝をする。
そして、それ以上は望まない。

 

先のことは、心配してもわからない。
目の前のことが疎かになっていないか?
気にかけるのはそれだけにする。

 

人を育てることは、結果的に、自分を育てることになる。

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さすがは長く精神科医をやっていた先生。
心に負荷がかかる物事、心を病む原因がよくわかっているなと思います。

仕事選びや職場の人間関係、友情関係、親子関係、子育てまで、幅広く
使える生き方の指針が書かれています。

ぜひ、チェックしてみてください。

 

 

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