鍼(はり)は、なぜ病気に効果があるのか?

鍼の効果については、次の3つからなります。
1.科学的効果

(1)皮膚、皮下組織の刺激による副交感神経の亢進

このことで、免疫力がアップします。また、内臓や血液循環にもよい影響を与えます。

(2)脳内モルヒネの発生

鍼をツボ等に刺激することにより、脳内モルヒネであるエンドルフィンなどが発生し、痛みの軽減、消失が明らかになりました。

(3)鍼刺激によるキラー細胞の増加

鍼を生体に刺激すると、キラー細胞というものが増え、ウイルスや細菌等を消滅させ、その結果免疫力が増大します。

(4)アデノシンによる鎮痛効果

鍼を刺すことにより、鎮痛物質であるアデノシンという物質が、体内に生成されることがわかりました。このことで、更に鍼が痛みに効果があることが実証されたのです。また、このアデノシンは血行を改善させ、心臓を安定させることも発見されました。

2.WHO(世界保健機関)も認めた鍼の効果!

WHOは、41種類以上の疾患に効果があると明確に認めています。
その効果として、鎮痛、血行改善、疲労回復、筋緊張を緩和、自律神経や運動神経の失調緩和、免疫力アップで細菌などに対する抵抗力増強効果などがあります。

3.東洋医学的効果

古代中国で、さまざまな経験・試験から、また東洋哲学などと融合し鍼灸の基礎的治療概念ができあがりました。東洋哲学及び医学としては、陰陽五行論、皇帝内系素問・霊枢、難系、傷寒論などが鍼灸の基本的な考えとなっています。
この陰陽五行論、傷寒論についてはここでは詳しくご説明すると長くなりますので、割愛させていただきます。

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