今回は、止血点についてのお話しです 🙂
さて、止血点とは何でしょう?
それは、傷口よりも心臓に近く外部から圧迫できる動脈の場所です。
けがなどで出血したとき、直接傷口を圧迫してもなかなかとまらない場合は、動脈を傷つけていることがあります。
医師の診察を受けるまでの応急処置が、その後に大きく影響します。
動脈は身体の深部を通っているため、なかなか圧迫することが出来ません。
そこで、傷口よりも心臓に近く、外部から圧迫できる動脈の場所「止血点」を
指で押さえてください。
それでは、止血点はどこにあるのでしょうか?
これから、解説していきますね 🙂
①頭部の止血点
耳のすぐ前の拍動の触れるところにある浅側頭動脈を手の親指で強く圧迫します。
②肩や前腕の止血点
鎖骨のくぼみにある鎖骨下動脈を指先で強く圧迫します。
③前腕の止血点
脇の下を指で探り、ドクドクと脈を打っているところを手で強く握るか、指先で強く圧迫します。
④上腕の止血点
上腕の内側中央にある上腕動脈を指先で強く圧迫します。
⑤指の止血点
指のつけ根を親指と人さし指で両側からつまむようにして強く圧迫します。
⑥下肢の止血点
もものつけ根の内側にある大腿動脈を手のひらに体重をかけるようにして強く圧迫します。
止血帯を使って圧迫する方法
大量に出血しているときには、指だけでは間に合いません。
このような場合は、止血帯を使います。
止血帯は、できるだけ幅の広い(3cm以上)、三角巾・包帯などを用いて、止血点を強くしばります。
針金や細いひも、輪ゴムでは圧迫が不十分であり、また組織などを損傷させるので使用してはいけません。
それでも止血が不十分なときは、止血帯の間に棒などを入れ、これを回して止血します。
出血が止まったら、それ以上きつくしめないようにします。
事故は、予期せぬ時に起こります。
人工呼吸や心肺蘇生術、止血法の講習会が学校や各地域で開催されています。
また、20~30人の参加者がいれば、消防署から職員を派遣してくれますので、自分たちで講習会を開催できます。
詳しいことは、各消防署におたずね下さい。
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