☆アルツハイマー病(アルツハイマー型認知症)について-その原因 症状 予防

 

さて、今回のお話しは、「アルツハイマー病」についてです。

 

このアルツハイマー病は、最近よく耳にすることが多くなってきましたね。
増加するアルツハイマー病の現状をお知らせします。

 

アルツハイマー病がドイツで報告されてから、100年以上過ぎました。
残念ながら、欧米や日本など先進国では、高齢化に伴い患者は増え続けています。

 

さてここでアルツハイマー病の医学的解説をしますね。

そもそもアルツハイマー病とはよく聞きますが、どのような病気なのでしょうか?

 

ドイツの精神科医、アロイス・アルツハイマー博士が1906年、認知症(痴呆)の症状を示した51歳の女性について報告したのが、アルツハイマー病の最初の症例です。

アルツハイマー型認知症は、認知症の中で一番多いとされており、男性よりも女性に多く見られます。

また脳血管性の認知症などの患者数が横ばいであるのに対して、どんどん増加の傾向があるとの報告があります。

アルツハイマー型認知症は、脳にアミロイドβやタウと呼ばれる特殊なたんぱく質が溜まり、神経細胞が壊れて死んでしまい減っていく為に、認知機能に障害が起こると考えれています。

アルツハイマー病の患者の脳では、記憶や運動にかかわるアセチルコリンという
神経伝達物質がスムーズに行き来していないことが分かっています。

また徐々に脳全体も委縮していき身体の機能も失われていきます。

アルツハイマー型認知症では最近の出来事を忘れてしまうという症状が見られるのが特徴です。

これは記憶を司っている海馬と呼ばれる部分に病変が起こり、記憶が出来なくなるものです。

この疾患は、遺伝する可能性があり、家族や親戚に発症した方がある場合は注意が必要です。

 

症状としては、
記憶障害が代表的な症状です。

特徴として、
誰でも忘れる事はありますが、忘れている事を指摘されると「そうだ、忘れていた」と思い出せます。

しかしアルツハイマー型認知症の方は、体験そのものを記憶できていないため、思い出す事が出来ません。

例えば、会う約束をしていたとしても、約束をしたこと自体を忘れてしまい、そんな約束をした覚えがないとなってしまうところが、一般的な物忘れと違うところです。

その他の症状として、
判断力低下があり、進行するとさまざまな行動もできなくなっていきます。
そのため、料理ができない、掃除ができない、かたずけができない、服を着ることができない、日付や時間がわからない、今自分がいる場所がわからないなど日常生活に困難を来たします。

また、物を取られたと思ったり、徘徊、自分や家族の顔がわからなくなるなども現れてきます。

 

予防策はなかなか難しいですが、
アルツハイマー病の臨床研究で知られる植木彰・自治医科大大宮医療センター教授は
「食生活など環境的な要因も大きい」と話しています。

では、どういう生活スタイルがよいのでしょうか?

植木先生らがアルツハイマー病の患者と食品の関係を調べたところ、
魚や緑黄色野菜、海産物の摂取が多い人ほどなりにくいことが分かりました。

魚がよいのは、DHA(ドコサヘキサエン酸)という不飽和脂肪酸の効果です。
緑黄色野菜は抗酸化力のあるビタミンやミネラルが豊富です。

 

またフランスやオランダの調査では、全く酒を飲まない人より、適度に(ワインならグラス1~3杯)飲む人の方がなりにくかったとのことです。

これは、酒飲みには朗報ですね。

 

また、認知症の患者の治療で知られる浴風会病院などの調査では、庭いじり、登山、新聞をよく読むなど、知的活動や趣味を続けている人の方がなりにくいことが分かりました。

 

現時点では、アルツハイマー型認知症の完治は出来ないとされています。
しかし、いろいろ薬が開発されていますので、早期発見、早期治療を始めた方が症状の進行が緩やかになります。

実は記憶障害が出る何年も前から、脳の異変は起きています。
最近何かおかしいと異変に気付いたら、迷わず受診してください。

 

認知症専門病院に行けるなら一番良いですが、ご本人が納得しなければ、神経内科や物忘れ外来などがあり、CTやMRIなどの検査が出来る病院に行ってみてください。

 

 

 

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