今回の話題は、「リンゴが加齢による記憶力の低下を予防?!」というお話です。
私くらいの年齢になると「最近、記憶力が低下してきました。」とか「特に新しい事を覚えるのが徐々に弱まっているようです。」とか「物忘れがひどくて・・・。」など、よく聞くようになりました。
そういう私も、他人ごとではありません。 😥
そこで今日は、「リンゴを食べると記憶力低下が抑えられる」という話題をお送りします。 🙂
これは、マサチューセッツ・ローウェル大学のThomas B. Shea博士らが明らかにしたもので、アルツハイマー病雑誌(Journal of Alzheimer’s Disease,
2006, Jan.)に報告されたものです。
研究ではマウスを実験材料にし、リンゴジュースを飲ませた後に迷路に入れ、食べ物に行き着ける迄の時間を調べました。
またその後で脳組織を取り出し、脳細胞の酸化ダメージの程度を調べたそうです。
その結果、リンゴジュースを飲んだ高齢マウスは、この迷路記憶力試験で、好成績を残し、また脳細胞の酸化ストレスによるダメージも、リンゴジュースを与えなかったマウスに比べ、大幅に減少している事が分かりました。
この結果から、リンゴジュースの中には、脳細胞に働く抗酸化物質が含まれ
ており、これが老化で記憶力を低下させる原因の酸化ストレスを低下させて脳細胞の死滅を抑えるとしています。
今回の実験はあくまでもマウスを用いた研究ですので、人にも当てはまるかどうかは今後の研究に待たねばなりません。
しかし研究者によると、今回のマウス結果から考えて、人の場合では、1日2~3カップのリンゴジュース、あるいは2-4個のリンゴを食べると良いと考えられるそうです。
「えっ!そんなに取らなきゃいけないの?!」
そう思うのは私だけでしょうか?
また、リンゴジュースに含まれる糖分がその効果を発揮するのではなく、リンゴの抗酸化物質が効いているとしています。
加齢による記憶力の低下も勿論大きな問題ですが、今後せまり来る高齢化社会では、認知症の問題は避けて通る事が出来ません。
このような研究により、少しでも認知症治療の手助けになる事を期待します。
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