☆ビタミンB1が不足するとどうなる?

今回は、「ビタミンB1が不足するとどうなる?」という話題です。

 

ビタミンB1が不足すると、集中力がなくなったり、知覚が鈍くなり、めまい、頭痛などの症状が現れます。

さらに、情緒不安定になり、思考力がなくなり、いつもイライラし怒りっぽくなります。

 

ビタミンB1は、日本人の鈴木梅太郎氏によって米ぬかから最初に発見されたビタミンです。

化学名をチアミン(サイアミン)といい、水溶性で熱やアルカリに弱い性質があります。

 

それでは、ビタミンB1の働きを見ていきましょう 🙂 

エネルギーになる栄養素は糖質と脂質、タンパク質ですが、ビタミンB1のはたらきは、ごはんやパン、砂糖などの糖質を分解する酵素を助け、エネルギーにかえていくことです。

ビタミンB1は糖質を分解する際に補酵素として必要ですので、別名「糖代謝ビタミン」とも呼ばれています。

代謝スピードが早く、しかも貯蔵されにくい性質を持っているため、ビタミンB1を欠乏させた食事を続けると2週間以内に体内貯蔵分が底を尽きるといわれています。

食事事情が欧米並になった現在でも、白米を主食にしている日本人にとって最も不足しやすいビタミンといえますので、継続的に摂取することが必要です。

 

次に、ビタミンB1が欠乏すると、どうなるのでしょうか?

みなさんもよくご存じだと思いますが、代表的欠乏症の「脚気」は、明治・大正・昭和初期までは、結核に並ぶ二大国民病だったのですが、現在ではあまりありません。

しかし、ビタミンB1が不足し、糖質の分解が途中でストップすると、中間の代謝物である乳酸などの疲労物がたまってくるので、肩こり、腰の痛み、眼精疲労、神経痛、筋肉疲労といったように、広範囲な症状が現れます。

また、ビタミンB1は、 ストレス社会の現代には特に、なくてはならないビタミンです。

 

ビタミンB1が不足すると、糖質のエネルギー代謝が悪くなり、疲れやすくなったり、体内に水分がたまり、全身がむくんだり、動悸・息切れ、手足のしびれなど末梢神経に異常が起こります。

また糖質は身体だけではなく脳や神経のエネルギー源でもあるために、ビタミンB1が不足すると、集中力がなくなったり、知覚が鈍くなり、めまい、頭痛などの症状が現れます。

さらに、情緒不安定になり、思考力がなくなり、いつもイライラし怒りっぽくなります。

 

あなたは大丈夫ですか?
上記の症状がある場合には、ビタミンB1不足が原因かも?!!

 

次に、ビタミンB1をどれくらい摂取すればいいのかということについてお話しますね。

ビタミンB1の1日の所要量は、大人(男性1.1mg、女性0.8mg)、幼児0.6mg、小学生0.8~1.0mg、中高生1.0~1.2mgです。

上限はありません。体内で飽和状態になると尿と一緒に排出されます。

アルコールの飲み過ぎは、腸のB1摂取能力を低下させます。

清涼飲料水や甘いお菓子、インスタント食品には糖分が多く、ビタミンB1が含まれていません。

ですから、このような偏った食生活の人は特に不足しがちなビタミンですので、注意が必要です。

スポーツ飲料などを多量に飲む人、また、激しいスポーツなどをする人は、普通の人の10~15倍くらいのB群の摂取が必要と云われています。

 

さて、ビタミンB1が多く含まれる食品は?

野菜は、ぬか漬けにするとB1が増えます。
豚肉、小羊肉、牛肉、全粒シリアル、木の実、豆類、乾豆、動物性食品などに比較的多く含まれます。

水溶性のビタミンで、熱にも弱いので、調理による損失は30~50%です。

水道水に含まれる塩素やベーキングパウダーもビタミンB1を壊しますので、ビタミンB1を効率よく摂る調理法として、電子レンジを使うことをお勧めします。

電子レンジは食品の持っている水分で蒸したり茹でたりするので、調理によって失われるビタミンB1の割合が少なくなります。

また、煮汁に溶け出るので汁ごと食べるといいと思います。

 

 

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