今回は、本のご紹介で、
『できる人の人を動かす方法』リチャード・テンプラー・著
桜田直美・訳 ディスカヴァー・トゥエンティワン です。 🙂
本日ご紹介する一冊は、世界的ベストセラー『Rules(ルールズ)』
シリーズの人間関係編(原題は『The Rules of People』)。
邦題は、『できる人の人を動かす方法』という、何ともシンプルな
タイトルですが、内容がじつに深い。
本書の章立ては、以下のようになっています。
1章 人間を理解するための31のルール
2章 人を助けるための18のルール
3章 人を味方につけるための30のルール
4章 難しい人に対処するための21のルール
「人間を理解する」のはよくあるとして、注目なのは、「人を助け
る」「人を味方につける」「難しい人に対処する」などのアクショ
ンごとにアドバイスがなされている点。
人に指導したり、カウンセリングしたりする人は、ぜひ読んで、
ポイントを間違わないようにしたいものです。
さっそく、内容の一部をご紹介します。 😀
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他人にいい人生を送ってもらうほど、自分もさらにいい人生が送れる
──これが人間という社会的動物の真実だ
自分が気に入らないからといって、相手が間違っているわけではない
──相手の最高の部分を引き出したいなら、この原則を忘れてはいけない
人は世界平和のために、地元が損をすることは受け入れられないのだ。
全体の利益のために自分の群れの利益が脅かされると感じたら、
全体の利益を支持するのは難しい
誰もが「あなたには価値がある」と言われたい
性格は変わらなくても態度は変えられる
不満をそのままにしておくと、彼らは、あなたを信用せず、正直に
ならず、協力もしてくれない
“怒りは悲しみを隠すため”と理解するだけでも、彼らの存在が苦に
ならなくなるかもしれない。
そうは見えないかもしれないが、同情してあげるべき人たちなのだ
何の意図もない可能性を考える
年代特有の問題を考えずに、他人の行動を理解することはできない
言葉に大きな意味はない。同僚、友人、パートナーとケンカになっ
たら、謝罪させて恥をかかせてはいけない。
「ごめんなさい」という言葉がなくても、相手が後悔していることがわかれば十分だ
“変な人”として浮いてしまう人は、自分らしくふるまっている。
彼らは自分らしくしているだけなのだ。
そう考えると“変な人”の
生き方に、どこかすがすがしさを感じないだろうか
自分がおぼれるなら助けない
相手が話さないことを尊重する
小さなことを覚えておく。無理なら記録する
自分のアイデアを人の手柄にする
相手の恐怖を想像する
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著者のリチャード・テンプラー氏は、旅行代理店、スーパーマーケットチェーン、レストラン、カジノ、大学自治会などで30年を超え
るマネジャー経験を持ち、2003年には出版社White Ladder Pressを創設したようですが、どうしてここまで人間に対する深い洞察ができるようになったのか、気になるところです。
自己啓発書の良さは紙一重、言葉一つで決まりますが、本書は、良い自己啓発書に共通する「何となくいい」「心に刺さる」が実現で
きている本だと思います。
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