今回のお話は「コエンザイムQ10の原料とは?」です。 🙂
CoQ10の製造方法には、主に植物由来成分から部分合成を行う方法と、
微生物に原料化合物(化学原料)を加えて製造する方法などがあります。
コエンザイムQ10の発見の歴史でもお話ししましたが、
1957年にアメリカで発見されました。
しかし、世界で初めての大量生産の製造法を確立したのは、
アメリカではありません。
1967年に日清製粉株式会社(現:日清ファルマ)が成し遂げました。
冒頭でも書きましたが、CoQ10の製造方法には、主に植物由来成分から部分合成を行う方法と、微生物に原料化合物(化学原料)を加えて製造する方法などがあります。
日清ファルマ(株)では、前者の製造方法を採用し、
ナス科の植物の葉(タバコの葉など)より抽出・精製したものです。
エーザイ株式会社と共同で強心剤の研究をすすめ、
1974年からは医薬品として販売されるようになりました。
その後、鐘淵化学工業株式会社(現・カネカ)が酵母を、
旭化成株式会社などが微生物を使った生産方法を開発しました。
それからというもの、コエンザイムQ10を手に入れるには日本、
ということがアメリカを筆頭に世界中で広まりました。
現在でもこれらの日本の会社が世界需要のほぼ100%を供給しています。
サプリメントの本場アメリカでは、コエンザイムQ10は
以前から常に売上上位にランキングされているそうです。
日本では、やっと、2001年4月からは、厚生労働省が、
それまで医薬品扱いにとどまっていたCoQ10を、
食品としても使用することを認めるようになりました。
メディアでも取り上げられるようになり、評判になってきました。
そして、2004年の9月。
人気テレビ番組「あ●あ●」などで報道されて爆発的ヒット!
2004年10月1日、厚生労働省はコエンザイムQ10の
化粧品への配合を認めたことから、
あらゆる健康食品メーカー、食品メーカー、医薬品メーカーなどに、
化粧品メーカーが加わり、商品を開発・発売を始めたのです。
そうなると、当然の事ながら、原料が足りなくなります。
売り切れ続出!注文殺到に原料供給が間に合わなくなりました。
日本だけじゃなく、世界に向けてもストップせざるを得ない状況に
なってしまったのです。
現在、日本で原料を供給しているのは
「カネカ」「日清ファルマ」「旭化成ファーマ」「協和発酵工業」
「三菱ガス化学」の5社です。
現在はもう少し多いかもしれません。
各社とも、このブームに工場の新設や増設で対応しているようです。
しかし、今のブームに乗じて、粗悪品の原料を輸入し、
製造や販売していたメーカーがあり、摘発があったようです。 💡
きちんと精製されたコエンザイムQ10の原料は日本産だけです。
外国産のグレイドは格段落ちると思われます。
それをサプリメントとして摂取することには、危険性が大です。
購入する場合は、原料が日本製であることを明記したメーカーの
製品を選ばないといけないということではないでしょうか?
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