今回の話題は、「リノール酸神話とは?」です。 🙂
1970年代に必須脂肪酸の「リノール酸」が、動物性脂肪と比べて、
血中のコレステロール値を下げるという研究発表がありました。
そこで、先進国では、積極的に「リノール酸」を摂るように栄養指導がされ、
いろんな食品にリノール酸が使われるようになり、
「リノール酸神話」とまで呼ばれるようになったのです。
ところが、その後の研究で、「リノール酸」を摂取しても、
コレステロールが下がるのは一時的なもので、
悪玉だけでなく善玉も下げ、また、長期に見ていくと、
血中のコレステロールを下げないことが確認されました。 💡
また「リノール酸」からはアレルギーや炎症を促進する物質が
できることもわかりました。
「リノール酸」を多く摂取している方の
5年後、10年後の追跡調査では、多く摂らない人に比べて、
むしろ、心疾患やガンなどが増えているということです。
最近では、ガンや血栓性疾患、
喘息、 花粉症あるいはアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患、
のような多くの慢性疾患は、リノール酸過剰摂取により増悪し、
またその発症率が上昇する、という研究報告もされるようになってきました。
「リノール酸」自体は、必須脂肪酸であり、
身体にとって不可欠ものということは、今も、昔も違いはありません。
しかし、日本でも、食生活の欧米化により、
植物油を使った料理が多くなりました。
そして、その摂取量が多いことがとても問題になっています。 😥
日本人は、通常の食事をしていれば、「リノール酸」を
米や穀物から十分に摂取できるので、油で取る必要はないのです。
ですから、必要量をはるかに超す量の植物油に偏った食事が、
欧米型ガン(大腸がんなど)が増えてゆくきっかけとなっていると考えられています。
1997年になってやっと!日本脂質栄養学会で
「ガン、心臓病、脳卒中などの生活習慣病(成人病)の予防には
リノール酸の摂りすぎはかえって逆効果である」という見解が発表されました。
しかしまだ多くの人は、この事実を知らないのです。 💡
「植物性の油は身体にいい!」ということで、
紅花油(サフラワー油)、大豆油、コーン油などのリノール酸含有量の多い油を
サラダやフライ、炒め物に使い続けている人がいるのです。
今、市販されている食用油の脂肪酸組成を見てみましょう。 💡
紅花油の70%、大豆油の50%、コーン油の50%、ひまわり油の65%、
綿実油の50%はリノール酸であることがわかります。
そしてこれらは比較的安価な油であるので、スーパーなどで売られている
加工食品やお総菜、お菓子類などに使われているそうなんです。
ですから、直接、リノール酸の多い油を使っていないとしても、
リノール酸摂取過剰状態になっている可能性が高いと言うことですね。
では、どの食用油がいいのでしょうか?
現代人は「リノール酸」の過剰摂取により、もう一つの必須脂肪酸である
「αリノレン酸」とのバランスが崩れています。
それが、アレルギー疾患などの様々な悪影響をもたらしているそうです。
ですから「αリノレン酸」を多く含む油をとればいいことなんですが、
シソ(えごま)油が60%、アマニ油が45%など、
高価な油で、手軽に買える油は、ほとんどありません。
そこで、「αリノレン酸」を10%も含み、「リノール酸」は20%しか含まない新なたね油(キャノーラ油)は、おすすめです!! 🙂
新なたね油(キャノーラ油)をおすすめする、もう1つの理由は、
比較的熱に強い、単価不飽和脂肪酸を60%も含むことです。
「αリノレン酸」は熱に弱く、
加熱で酸化されるため、加熱料理には向きません。
このため加熱料理には、新なたね油(キャノーラ油)や
オリーブ油(単価不飽和脂肪酸75%)がおすすめなのです。
また、ソテーなどのような少量の使用でしたら、
バター(熱に強い飽和脂肪酸が70%)も、風味がましていいですよ!
でも、どちらにしても、使いすぎないことが一番大切なことです。 💡
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