☆なぜ夏の土用の丑に鰻を食べるのか?

夏の土用の丑になるとなぜか鰻を食べますね。

今年の土用の丑の日は7月20日と8月1日です。鰻を二度食べるチャンスがあります。
でもなぜ夏だけなのでしょうか。

 

 

もともと4つの季節に、立春、立夏、立秋、立冬があり、
それぞれの直前18日間を土用と言います。

また、日にちには十二支(子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥)が
12日ごとに当てはめられていて、土用の期間中(18日間)に巡ってくる丑の日を
「土用の丑の日」と言い、季節ごとに1回又は2回、年に6回あります。

 

万葉集の中に、こんな歌があります。

「石麻呂に 吾れもの申す夏痩せに よしといふものぞ むなぎとり食せ」 大伴家持

意味は、
石麻呂さんに申し上げます。
そんなに痩せてしまっては夏の暑さでなお一層痩せてしまうだろう。鰻は夏痩せにいいらしいから鰻を獲って食べたらどうですか?

 

昔から体調を崩す夏痩せには、ウナギを食べて栄養をたっぷり摂るのが良い
という考えがあったのでしょう。 💡

 

「土用の丑の日にうなぎを食べる」という風習が、庶民に定着したのは
江戸時代のことになります。

その理由は諸説ありますが、なかでも有名なのは「平賀源内説」です。

テレビでも取り上げられることがありますので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

夏はうなぎの旬の時期から外れていることと、蒲焼の味が濃く
こってりしてることなどから、なかなか売れませんでした。

そこで、何とか売り上げを伸ばしたい鰻屋に相談を受けた平賀源内が、
「本日土用の丑の日」と書いた看板を店の前に掲げたのです。

聞き慣れない言葉が書かれている看板に足を止める人を、鰻屋の主人が引き込み
(平賀源内直伝の宣伝文句を使ったそうです。)その鰻屋は大繁盛!

このことを知った他の鰻屋がまねをするようになり、以来、土用の丑の日にはうなぎを食べるという風習が生まれ定着していきました。

 

似たような説として、江戸時代の狂言師、大田南畝(蜀山人)が「神田屋」という鰻屋に頼まれて、「土用の丑の日に、鰻を食べたら病気にならない」という内容の狂言を作って宣伝した、というものがあります。 💡

 

また、文政年間(1818~1830)に「春木屋善兵衛」という鰻屋が、大名からたくさんの
鰻の蒲焼の注文を受けて「子の日」「丑の日」「寅の日」と三日かけて作ったところ、
「丑の日」に作ったものだけが悪くならなかったのだそうです。

この事から、「鰻の蒲焼は、丑の日に限る」となった、という説もあります。

 

うなぎは良質なたんぱく質や脂質に加え、ビタミン、ミネラル、カルシウムなどが
バランス良く含まれている、とても栄養価の高い食べ物です。 🙂

 

体内でビタミンAとして作用するレチノールが豊富!

レチノールには、免疫力を高め、細菌やウイルスに対しての抵抗力をつける効果や、皮膚を活性化したり、のどや鼻の粘膜を健康に保つ働きがあります。

レチノールは、うなぎの肝により多く含まれていますが、うなぎの肝はあまり消化が
良くないので、お子様や胃腸が弱い方は避けた方がいいかもしれません。

 

脂質にはDHAやEPDがたくさん!

DHA(ドコサヘキサエン酸)・EPD(エイコサペンタエン酸)には、
悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす作用があり、動脈硬化などの生活習慣病の予防に役立ちます。

DHAには、脳の発達を助ける作用がありますし、EPDは、アレルギー症状の
改善に効果があるといわれています。

 

うなぎのヌルヌルにはこんな効果があります!
ヌルヌルの正体は、ムコ多糖質という成分です。

ムコ多糖質は、胃の粘膜の保護や消化吸収を助ける働きがあります。

 

このほかにも、日本人に不足しがちなカルシウムも豊富ですし、皮の内側にある
コラーゲンは、皮膚の栄養に役立ちます。

 

なんとなくでも、うなぎが万能選手に思えてきませんか?

さらにうなぎのパワーを高めたい時は、野菜と一緒に摂るのがいいそうです。

 

確かに鰻を食べると体には良いと思いますが、
お値段を考えると、お財布には悪そうですね。
・・・・・鰻屋さん、ごめんなさい!!

 

 

 

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