☆本のご紹介です。『不機嫌は罪である』齋藤孝・著 KADOKAWA

今回は本のご紹介です。

『不機嫌は罪である』齋藤孝・著 KADOKAWA

 

本日ご紹介する一冊は、最近『大人の語彙力ノート』で大ヒットを
飛ばしている、齋藤孝さんによる新刊です。 😀

 

「微笑みの国・タイ」は特別として、それ以外の国と比べても、
日本人は、基本的に不機嫌な人が多い気がします。

 

「なぜなんだろう?」と疑問に思っていましたが、本書20ページに
書かれた以下の説明を読んで、妙に納得しました。 💡

 

<知的な人間はやたらとニコニコと愛想よくふるまわない、作家や
学者というのは根暗で不機嫌なものだという風潮が
根強く存在しています。

 

もしかしたら、「不機嫌臭」を醸し出している
中高年男性が多いのにも、無意識に「不機嫌=頭がよくて威厳がある」
と思っていることが影響しているかもしれません>

 

確かに、そうかもしれません。が、これからは違うと著者は言います。

 

「良好な職場の人間関係」が「仕事をするうえで大切だと思うもの」
のトップに来る現在では(リクルート調べ・2012年)、不機嫌は、
大きなマイナスになるのです。

 

では、どうすれば不機嫌にふるまうことを覚えてしまった大人が、
態度を改め、上機嫌になれるのか。

さっそく、ポイントをチェックしてみましょう。

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中年から老年にかけての男性の不機嫌の問題を
いち早く取り上げたのが、シェイクスピアの『リア王』でした。

リア王は、愛情深い末娘が自分におべっかを使わないことに激昂して彼女を追放し、
甘言を弄する上の娘たちをかわいがった結果、身を破滅させて荒野を
さまようことになります。

 

性別や年齢にかかわらず上機嫌に見える方はたくさんいます。
なぜなのか?

それは彼らが、自分の機嫌をコントロールし、
周囲に上機嫌に見せるためのワザを身につけているからです。

 

機嫌というのは、理性や知性とは相反する分野のように
思われがちですが、気分をコントロールすることは立派な知的能力の一つです。

 

ステップ(1)自分の「不機嫌の芽」を知る
ステップ(2)からだを上機嫌モードにする
ステップ(3)こころを取り戻すわざを身につける

 

まずはもっと「自分の気持ちを考える」ことを学ぶべきなのです。
自分の気持ちがわからないままで、どうして他人の気持ちを
思いやれるでしょうか?

 

今は、イノベーションを起こすにも、チームワークが必要と
される世の中です。

チームワークで最大の効果を出すためには、
天才であっても上機嫌が求められます。

あなたが上機嫌になれば、周りも上機嫌に変わっていく

 

現代のインターネットはみんながコメンテーターとして断罪する
「私裁」の刑場になりつつあります。

私裁、つまりリンチは、世界中のあらゆる国家の法律では禁じられています。

「自分には正義がある」と思うこと自体が危険。

 

文字に残るものに関しては基本的には不機嫌を露わにしない。

 

人間の三大欲求を思い出してみてください。
食欲、性欲、睡眠欲ですよね(中略)。

実は、この三大欲求の裏には、共通する一つの欲があります。
それが「温まりたい」というのものです。

 

◆不機嫌をなおす七つの習慣

(1)自分の「普通」は不機嫌に見えると自覚する
(2)情報を遮断して自分の時間を持つ
(3)血流を意識して、こまめにからだをほぐす
(4)「一定の状態」を保つのがプロだと意識する
(5)「まずいな」と思ったら一呼吸入れる
(6)ネガティブな感情は、表現物に乗せて洗い流す
(7)人の不機嫌を見て、自分の不機嫌をなおせ

———————————————–

<不機嫌を抑えて人に見せないというのも、本来は私たちの職務の
一つ>という言葉が、妙に心に刺さりました。

 

とっさに不機嫌を抑えるための呼吸法やエクササイズ、
気分転換のための音楽や映画や小説なども推奨されており、興味深い内容です。

 

ぜひ、チェックしてみてください。

 

 

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