今回は、「醍醐味は簡単に食べることができるもの?」という話題です。 💡
「豪快な上手投げがやっぱり、相撲の醍醐味」
よく耳にする言葉ですが、この醍醐味の醍醐って何かの食べ物のことを
いっているのでしょうか?
「大辞林」によると、よく使われている意味としては、「本当の面白さ、
深い味わい、真髄」となっています。
そしてこの他に、仏教用語で、
「五味の一、牛または羊の乳を精製した濃くて甘いといわれる液汁」
という意味があります。
この五味には、乳味、酪味、生酥味、熟酥味、醍醐味といったものがあり、
酪は乳を煮詰めた練乳のようなもので、酥はバター、醍醐味はヨーグルトの
ような味をさしていたといわれています。
なんだ、たかがヨーグルトかと思うかもしれませんが、当時としては
大変貴重なものです。
しかも、ものすごく栄養価の高い食品でした。
一説には、修行中に倒れてしまったお釈迦様が、一口のヨーグルトで
元気を取り戻したなんていう話もあります。
日本でも、奈良時代や平安時代には、貴族たちが牛乳を飲んだり、乳製品
を食べたりしていて、もちろん醍醐味を味わっていたようです。
その証拠に、現在でも、京都市伏見区東部に醍醐寺という寺があります。
「血はつながっていないのですが、弘法大師の孫に当たる聖宝理源大師が、
この地を訪れた際に、出水を飲まれまして、その時に『この味、
醍醐味なるかな』とおっしゃったことが始まりとされております」(醍醐寺)
こういうお話を聞くと、単にうまい、まずいといっている、今日の欲望を
満たすだけのケバケバした、“グルメ”っていうのが何か胡散臭く
感じられてしまうのは私だけでしょうか?
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