今回は、本のご紹介です。
「スティーブ・ジョブズ 世界を興奮させる組織のつくり方」
桑原晃弥・著 朝日新聞出版
今回の一冊は、時価総額1兆ドルを突破した世界No.1企業、
アップルの組織づくりを、ジョブズ本でベストセラーを出しているジャーナリストの著者がまとめた一冊です。
ジョブズの名言やエピソードを再編集した切り貼り本ではありますが、
まとめ方が上手いです。
ジョブズが目指したという、「魂を持ち合わせた100億ドル企業」を、
どうすれば作れるのか?
本書には、そのヒントが書かれています。
著者いわく、長続きする偉大な会社をつくるためには、常に組織を
再発明する必要がある。
どうすれば組織を再発明することができるのか?社歴が長くなっても
鮮度を保ち続けられるのか?
ジョブズの関連本はそれこそ山のようにあり、もううんざりだという人もいると
思いますが、組織づくりの面でも、じつはジョブズから学ぶことは多いのです。
さっそく、ポイントをチェックしてみましょう。 🙂 💡
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他社には絶対に真似のできない、そして真似しようとすら思わない
レベルの革新を続ける。
「パソコン事業ではマイクロソフトに隅へと追いやられてしまった。
何かほかのことをする会社に再発明する必要がある。ほかの消費者製品とか
ほかの機器とか、蝶のように変態しなければならないんだ。」
(マークラのジョブズへのアドバイス)
すぐれた人材を集めれば甘い話をする必要はない。
何につけ、世界のトップ人材に目をつけることはあとあと役に立つ。
HPの創業者を自らのロールモデルとするジョブズが、その理由を
こう話しています。
「年を取れば取るほど、動機こそが大切なのだという確信が深まる。
HPの第一の目標はすぐれた製品をつくることだった。私たちアップルの第一の目標は
世界一のパソコンをつくることだ。
最も大きな企業になることでも、最も金持ちの企業になることでもない。」
創業の動機をいつまでも忘れない。
原動力は製品であって利益じゃない。
失われた価値観、変質してしまった価値観を取り戻すには、自分たちの
「原点」を再確認することが必要。
ドラッカーがこう指摘しています。「目標が達成される時とは、お祝いを
すべき時ではなく、定義を考え直すべき時である。」
自分たちが使いたいと思う電話をつくろう。
ベゾスは人材の採用にあたり、「あなたが発明したものについて教えてくれませんか?」という質問を多用しています。
ジョブズと同様に、ベゾスが目指していたのは「世界を変える」ことでした。
そのためには「世界を変えられると本気で信じている人」こそが必要なのです。
企業でアイデアが生まれないのは、社員にアイデアが「ない」からではなく、
アイデアを評価して形にする仕組みがないからなのです。
「1000のことに『ノー』と言わなければならない」。
情熱を傾けられるアイデアや問題を持つ。
「これは絶対素晴らしい仕事になる」という確信を共有する。
「卓越とは何か」を測る尺度を持つ。
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ジョブズは生前、こんなことを言っていたようです。
「素晴らしい製品をつくるだけでなく、素晴らしい会社をつくることも
僕はずっと目標にしてきた。」
同じことを、松下幸之助も言っています。
「松下電器は人を作る会社です。あわせて電気製品を作っています。」
物作りは当然大事ですが、それを作る人間はもっと大事ですね。
クリエイティブな仕事を継続するためにどう組織を作ればいいか?
ぜひチェックしてみてください。
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