☆本当のジュースってどんなもの?

「ジュース」とは果汁100%のものだけを指します。
そして、50%未満のものはジュースとは呼べないことになっています。

この100%ジュースには2種類あるのです。

 

野菜ジュースや清涼飲料水のことをお話ししてきたので、
もうひとつ、誤解を受けやすい、濃縮還元ジュースのことをお話しますね。

 

先日、スーパーのジュースコーナーで、
若いお母さんたちの会話が耳に入ってきました。

「うちの子には、果汁100%ジュースを飲ませているのよ。
やっぱり、健康のためには、果汁そのまま、100%でなくちゃね」

「そうそう!!うちもよ。だからこれ!やっぱり無添加じゃなきゃね!」

 

彼女たちが手にしていたのは、
●●ジュース 100%果汁(濃縮還元)でした。

 

この会話!正しいでしょうか??
私も以前までは、正しいと思ってました。

 

ところが・・・、
ジュースの定義を知って驚き!! 😯  💡

 

「ジュース」とは果汁100%のものだけを指します。
そして、50%未満のものはジュースとは呼べないことになっています。

でも、この100%ジュースには2種類あるのです。

①ストレートジュース
原料をそのまま搾っただけのものです。

家庭で作った手作りジュースを想像していただけるとわかると思いますが、
搾り取った果汁は、そのままにしておくと、すぐに色や味が変わったり、
雑菌やばい菌などで汚染・腐敗してしまいます。

だから、ストレート果汁を販売するときには、必ず、
果実から搾り取った果汁を加熱して殺菌しています。

また、収穫時期や場所、品種によっても味にばらつきが多く、
いつも、同じ品質、味というわけにはいかなくなりますので、
ストレートジュースでも、糖度、酸度の調整を行うことがあります。

①濃縮還元ジュース
字のごとく、濃縮したものを、また還元(元の濃度に戻す)したジュースです。

一旦搾ったジュースを5分の1程度になるまで煮つめて水分を蒸発させて貯蔵し、
製造する際に、蒸留水を加えて還元します。

濃縮還元ジュースの利点は、なんといっても、
季節を問わず同じ味のジュースが作れるうえ、
保管や海外からの輸入や運搬のコストも抑えられることです。

輸送費が5分の1で済み、保管する倉庫スペースも5分の1ですから
80%offの大幅なコストダウンになりますね。

 

果汁100%のものが果汁10%と同じ料金で販売できるのはこのためで、
市販の100%ジュースのほとんどがこちらです。

 

しかし、問題点があります。

蒸留水を加えてジュースに還元するのですから、
本来の風味が損なわれていることが多いのです。

そのため、香料などの添加物を加えて味を調整するのが普通で、
場合によっては、着色料で色を調えたりしています。

また、煮つめて濃縮する際に1度目の加熱を行い、
還元したジュースをビン詰する際に殺菌処理のための加熱を行うため、
加熱処理を2度行うことになります。

ビタミンなどの損失もより大きくなると言うわけです。

 

「だったら、果汁100%とは言えないのではないですか?」
と言われそうですが・・・
元の果汁と水分量が同じなので、
理論上は果汁100%には違いないのです。

 

でも、自然のままの、純粋な素朴な味、絞りたての果汁とは
全く違うものだということを覚えておいてください。

 

100%ジュースを買うなら、「濃縮還元果汁」なのか
「ストレートタイプの果汁100%」なのかをチェックしてくださいね。

 

添加物についても原材料欄を見てから、いい品質ものを買いましょう。

 

★パイン飲料なのに、パイナップルじゃない?!

パイン飲料で「果汁20%入り」。
だったら、この果汁は「パイナップル」や「もも」をイメージするでしょう?

ところが、実際入っている果汁は、違う場合があるんです。

 

原材料の欄には
「砂糖、オレンジ果汁、りんご果汁、香料、着色料、ビタミンC」

安価なオレンジ果汁、りんご果汁の濃縮還元ジュースに
砂糖、香料、着色料などを添加して「パイン」らしくしているのです。

また、このビタミンCは、栄養強化として入っているのではなく
本当の目的は、酸化防止剤で、色の変化を防止するためです。

このような粗悪な飲料は、安価なものに多いので気をつけましょう。

 

とはいえ・・・・
濃縮還元ジュースのおかげで、世界のフルーツのジュースが
安価で飲めるようになったのです。

 

上手に、生活に取り入れて、楽しみましょうね!!

 

 

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