今回は本のご紹介です。 🙂 💡
「人を傷つける話し方、人に喜ばれる話し方」渋谷昌三・著 ワック
2018年10月現在で第36刷。30万部を突破した、『人を傷つける話し方、
人に喜ばれる話し方』です。
著者は、心理学・文学を専門とし、多数の著作を持つ、目白大学人間社会学部教授の渋谷昌三氏です。
本書では、上司が部下にかける言葉、目上/目下で微妙に違うほめ方、
「決めつけ」の上手な使い方など、人間関係を円滑にするための
言葉のテクニックが、具体的な会話例で書かれています。
既にベストセラーとなっている『伝え方が9割』とはまた違う、味のある言葉の使い方が書かれており、こちらもぜひ併せて読んでおきたいですね。
特に、上司にあたる人は、読んでおいて損はないでしょう。
さっそく、ポイントをチェックしてみます。
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なかなか業績を上げない部下に、「まあ、キミに期待しても無理だと思うけどな」
というのも、いわれた人はつらいでしょう。
「期待されていない自分」を指摘されたときの落胆は、
その人にしかわからないものです。
昔の失敗を蒸し返す、その無神経さが人を傷つける。
「心に響いた」といわれたら、これ以上のほめ言葉はないでしょう。
評論家ぶったほめ方をするのではなく、ひとりの人間として、心で
ほめることが相手に伝わるのです。
力のない者が力のある者を「ほめる」、これはとても失礼なこと。
人は自分の存在を認めてほしいものです。
おとなしくて、隣に引っ込んでいるような人でも、「私はここにいます!」と心の中で叫んでいます。
出しゃばる気はないけれど、存在は認めてほしい、
そう考えている人が大半ではないでしょうか。
組織の中心にいる人、上に立つ人、目立っている人は、そういう人にこそ、「あなたにはいつも助けてもらっています」「なんだか私ばっかり、おいしいところを持っていってすみませんね」といった心づかいの言葉を
投げかけてほしいものです。
「~すべき」と押さえつけるより、「~しましょう」と誘う。
「土佐の女なんだから、酒が好きなんだろう?」「会津人は頑固だからなあ。
あんたも融通が利かないんだろ?」なども、相手を傷つけます。
(中略)どうせなら、ほめ言葉で使ってください。
「さすが会津人、根性ありますね」「いいですねえ、明るくて前向きで。
B型の人って、私、好きです」というように。
「上の空」の相づちで、人の心は離れてゆく。
「おお、どうした?」というように、前のめりで相手の話を聞いてやろうとする姿勢が好印象を与えます。
「あなたは間違っている!」というように相手の非を責めるのではなく、
「私はあなたがこなくて、本当に困りました」というように、
主語を「あなた」から「私」に変えて話すこと。
「なるほど」が口癖になっている人は要注意。
確かに「あなたの話を理解しました」「納得しました」という意味で使うものですが、これも連発されると「もう話はわかったから、そろそろ切り上げてくれ」
といわんばかりに聞こえるときもあります。
人の「好きなもの」「楽しいこと」を否定してはならない。
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年配の著者ならではの、細やかな気配り、味わい深い文章で、自分のこれまでの
言動について、反省させられること、しきりでした。
やっぱり話し方は、微妙なニュアンスが命ですよね。
ついついやってしまいがちな「人を傷つける話し方」、ぜひ本書で
チェックしてみてください。
きちんと実践すれば、生涯で手に入る人的資産に大きく
差がつくはずです。
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