今回は、『老人の取扱説明書』平松類・著 SBクリエイティブ
という本からその内容を抜粋してご紹介します 🙂
医師/医学博士としてのべ10万人以上の老人と接し、シニア世代の新しい生き方を提唱する「新老人の会」の会員でもあるという著者が、高齢者の実態を、丁寧に解説しています。
・姑が嫁の話を聞かない
・突然、「うるさい!」と怒鳴る
・赤信号でも平気で渡る
・せっかくつくってあげた料理に醤油やソースをドボドボとかける
など、多くの方が疑問に思っていたことを、高齢者の身体の変化の観点から読み解いています。
さっそく、気になるポイントを見て行きましょう!(^^)!
■老人はなぜ赤信号でも平気で渡るのか?
・瞼が下がってくるし、腰も曲がっているから、信号機がある上のほうがよく見えない
・転びやすいので足元ばかり見て歩いている
・日本の信号は高齢者が歩くスピードで渡り切れないようにつくら
れている
■60歳以上になると、低い声(500Hz)と比べて高い声(2000Hz)
だと1.5倍以上の音量がないと聞こえません。
若い女性の声は男性の1.5倍大きくないと聞こえないのです。
低い声で、ゆっくり、正面から話すと伝わる。
■「お薬はまだありますか?」と一気に話さず、「お薬」「あります
か?」と区切って単語だけを伝えると、聞き取りやすくなります。
■ヘッドホンをして大音量で聞くなどが耳を痛めます。
8週間のトレーニングで、聞きやすさが2倍程度になることがわかっています。
簡易的な方法としては、徐々にラジオやCDの音を小さくしていって、小さい音でも聞こえるようにするトレーニングがあります。
■耳が悪いので、声が大きくなってしまう。
難聴を予防改善するには、まずは食事です。
マグネシウムが効果的。
その他の耳によい栄養素は、ビタミンCやビタミンE。
難聴であると、認知症になりやすい。
■高齢者の記憶の変化は、全体が落ちるのではなりません。
まずは、短期的な記憶が落ちます。
■触覚(温痛覚)
50代から衰えはじめ、70代から顕著になります。
手に持っているものの感覚が弱まるため、物を落としやすくなります。
■塩分は若い頃の12倍使わないと、同じ味に感じない。
亜鉛が足りていないと味覚が悪くなる。
■コンタクトレンズとメイクは、瞼が下がる原因になる。
■骨を強くするために避けたほうがよいのはリンが多い食品。
清涼飲料水や加工食品の一部が該当しますので、これらをあまり口にしな
いほうがいい。
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