今回の話題は、あなたは「バターとマーガリン、どっちを選ぶ?!」です。 🙂
あなたは、マーガリンは植物性の油だから身体にいいと思ってはいませんか?
マーガリンの脂肪酸は、トランス脂肪酸なのです!
マーガリンの起源
1869年に、ナポレオン3世が当時フランスで不足していたバターの代替品を
募集しました。
メージュ・ムーリエ・イポリットという化学者の発案が採用されました。
上質な牛脂に牛乳などを加えて冷やし固めることで、
バターに似たものが出来たのです。
これが現在のマーガリンの原型となりました。
マーガリンを英語で書くと「margarine」です。
名前の由来はギリシャ語で真珠をあらわす「margarite」から来たことばです。
製造途中でできる脂の粒子が美しい真珠の粒のように見えたことから
この名前がついたそうです。
マーガリンの製法
マーガリンは綿実油や大豆油,トウモロコシ油などの植物油と、
魚や植物などからとった硬化油を混ぜ、水素を添加して、
食塩,香料などを加えて乳化剤で乳化して冷やし固めて作ります。
バターと違って原料の油脂の組み合わせや加工法により、
ハードタイプ・ソフトタイプなどさまざまな使いやすい製品ができます。
また価格的にも安く、植物生まれという健康イメージもあって、
バターよりも消費量は多くなっています。
以前は、酸化しやすく加熱する料理には向かないと言われていましたが、
改良が進んで今ではどんな料理にも使えるようになりました。
マーガリンの安全性
バターの表示は、牛乳と塩、というシンプルなものに対して、
マーガリンの表示を見ると、ビタミンCや安定剤など添加物が
たくさん書かれています。
しかも、カロリーはどちらもほぼ、同じなのですね。
添加物が多く化学的に合成されたマーガリンの安全性はどうなのでしょう?
マーガリンに含まれている脂肪酸は、「トランス型脂肪酸」と呼ばれ、
自然界にはない脂肪酸の1種です。
天然に存在する脂肪酸は、ほぼ全部シス型という立体構造を形成していますが、
この水素添加したものは、トランス型という天然にない構造になります。
トランス脂肪酸は自然にない変異した分子構造の脂肪酸なので
体はこれを代謝できずに体の中に残ってしまうのです。
最近になって、このトランス型脂肪酸が、動脈硬化など
生活習慣病の原因になるのではないかという議論が、注目を集めています。 💡
欧米諸国ではすでに、トランス型の脂肪酸を含む食用油の一部は販売禁止になり、トランス型の脂肪酸を含まないマーガリンが、
「トランス・ファット・フリー」と表示されて販売されています。
その基準を適用すれば、わが国のマーガリンのほとんどが販売禁止になるとか?
2000年厚生省が発行した
「第次改訂 日本人の栄養所要量 食事摂取基準編」には
「トランス脂肪酸の摂取量が増えると、血漿コレステロール濃度が上昇、
HDL-コレステロールの濃度の低下など、動脈硬化症の危険性が増加すると
報告されている」とわずかですが明記されています。
雪印乳業のHPでも、トランス脂肪酸についての説明がなされていました。
トランス脂肪酸が含まれる食品
マーガリン・ショートニング・植物油(精製する過程で高い熱を加える為、
一部はトランス脂肪酸に変化。)
クッキー・油であげたスナック菓子・その他マーガリンやショートニングを使用した食品
気をつけてほしいこと 💡
①マーガリンは食べない。
②お菓子や加工品につても表示をよく見て購入する。
③外食のファーストフードや油物はできるだけ避ける。
④マヨネーズは多く摂り過ぎない。
⑤一度使った天麩羅油は使わない。
⑥脂肪の総摂取量を少なくする。
⑦野菜、大豆、穀物を中心とした和食を基本にする。
トランス脂肪酸を食べたからといって、すぐに病気になるわけではありません。
けれども、長い間、この不自然な油が体内に蓄積されていくとしたらどうでしょう。
あなたは、それを無視することはできますか?
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