1.がん予防のための12か条 (国立がんセンター提唱)
①バランスの取れた栄養をとる。 ②毎日、変化のある食生活をする。
③食べすぎをさけ、脂肪はひかいめに。 ④お酒はほどほどに。
⑤タバコは吸わないように。 ⑥食物から適量のビタミンと繊維質
を多くとる。
⑦塩辛いものは少なめに、熱いものはさましてから。⑧焦げた部分はさける。
⑨カビの生えたものに注意。 ⑩日光に当たりすぎない。
⑪適度にスポーツをする。 ⑫体を清潔に。
2.癌と免疫
私たちの体の中では、どんなに健康そうに見えても、1日に約3000個から4000個の癌細胞が発生していると言われています。
この癌細胞は、いろいろな環境因子、遺伝子の異常で発生します。
しかしながら、私たちが癌にならないのは、常に発生しているであろうがん細胞が、自然治癒力(免疫力)によって排除され続けているからです。
しかし、さまざまなストレスによって、免疫力が低下することにより、癌細胞は一挙に増え、悪性腫瘍へと変化していくのです。
免疫力低下は、癌ばかりではなく、動脈硬化、高血圧、脳や心臓などの循環障害、糖尿病なども発生することがわかってきました
癌治療の三大療法である手術療法・化学療法(抗ガン剤)・放射線療法ですが、これらの治療法は、免疫力を抑えてしまうという副作用もあり、このようなことで癌はなかなか治りにくい病気となっています。
3.癌細胞ができる仕組み
がん細胞は、どの様にして作られているのでしょうか?
最新の研究では、「正常の幹細胞」の遺伝子が何らかの理由で傷つきがん化、「がん幹細胞」を作ることによって、それが自らも増殖しながらがん細胞を作り、作られたがん細胞は自ら分裂し増え続けているものと、思われています。
がん細胞の発生は、遺伝子レベルでの幹細胞障害がきっかけとなります。こうして作られたがん幹細胞は、がん細胞を殺すために用いられる抗がん剤治療や放射線治療にもしぶとく生き残り、再度がん細胞を生産、がんの再発、転移を容易にします。
(5)がん発病の原因は何?
安保徹教授によればがん発症の原因は、「強いストレスによって交感神経が極度の緊張状態におかれ、顆粒球増大で細胞が破壊されることによって起こる」そうです。
そのメカニズムは、強いストレスが続くなどで交感神経の緊張状態がいつまでも続くと、免疫バランスが壊れ、顆粒球が増加、増加した顆粒球が自己細胞をどんどん破壊、遺伝子にダメージを与えがん発症へとつながるというものです。
顆粒球の寿命は1、2日ときわめて短いものですが、死に場所となる組織の粘膜で寿命を終える際に、活性酸素を放出します。強力な酸化力をもっているこの活性酸素が、身体の組織破壊をいたします。顆粒球の増加が一定限度にとどまっていれば、体内には活性酸素を無毒化する仕組みがあるので何とかなります。
しかし、顆粒球が増えすぎると自力では手に負えなくなり、粘膜を傷つけて炎症を引き起こし、その部位ががん化します。
このように自己組織のがん化は、リンパ球減少・顆粒球増大による免疫バランスの崩壊がもたらすものです。
このため、がんの発病をもたらす最大要因は、免疫力低下(細胞性免疫の低下)にあると考えられており、したがってがんは一種の免疫病といえます。
(6)案保流「がんを治す4か条」
①免疫力が低下するとがんになるリスクが高まる。
②免疫力が低下するとがん細胞は増殖する。
③免疫力が上がるとがん細胞にとって驚異となる。
④免疫力がさらに上がるとがん細胞の消滅が期待される。